TOEICで良い点数が取れても、実際英語が話せないっていう日本人はたくさんいます。
日本の企業で採用時に有利とされているTOEICは一般的には、TOEIC(Listening and Reading Tests)と呼ばれているもので、実際に話す英語というのは含まれていませんよね?TOEICにはSpeaking & Writing Tests というものもありますが、通常のTOEICに比べて受験する人はあまり多くはないです。
でも実際に英語を使う=英語を話すということなので、スピーキングができないと「英語ができる」とは言えないということになります。
では、どうすればスピーキング力を伸ばすことができるでしょうか?
ここでは日本での勉強だけで英語が話せるようになった私の実体験を踏まえて勉強法を紹介したいと思います。
英語で通訳の仕事をしている時に「どうやったら英語が話せるようになるんですか?やっぱり留学しないとですかね?」と質問されることがあります。
英語を話せるようになるために留学は必須ではありません。
私自身は29才の時に初めてアメリカ留学をしました。ずいぶん遅いですよねw
留学した時は、英語で日常会話は問題なくできていたので、語学学校入学後のクラスは上から2つめ。周りに日本人はおらず、ヨーロッパの人たちばかりでしたので、日本語を話すことはほぼありませんでした。また、1ヶ月で一番上のクラスに上がりました。
一方あまり英語ができない状態で留学すると、クラス分けは下の方になり、そこにはほぼ日本人しかいません。つまり、日本人が集まるので自然と日本語での会話になり、英語の勉強にならない状態が作られてしまうわけです。
ということで、特におとなの英語の初心者の方には、留学はおすすめしません!。
むしろ日本でいかに英語を話せるように勉強するかが重要。
留学をするのは、実践&ブラッシュアップのためとし、ある程度英語ができるようになってからをおすすめします。
では、英語を話すようになるために、語学学校に通う必要があるのでしょうか?
こちらについても必ず必要とは言えないと思っています。
私自身は語学学校に通ったことは、ほぼありません。
昔は今よりも英会話スクールの料金は高く、しかも一括で20万円以上を支払うタイプのスクールが多く、そんなお金がなかったので、通うことはできませんでした。
でも友人で40回コースに通っている人がいましたが、その後も彼女が英語を話しているのを聞いたことはありません。
一度だけチケットタイプの英会話カフェのようなスクールに8回だけ通いましたが、自宅で練習したことを実践する場として使い、教えてもらうというよりは、会話を楽しむようなものでした。
英会話スクールに通うと
スクールに通ってると
すごく勉強してる気分♪
となって、自宅での学習がおろそかになる人が多いように思います。
もちろん自宅での学習+英会話スクールができる人には効果があるかと思いますが、主軸とするのは自宅での自己学習だと思ってください。
オンライン英会話も一緒です。オンライン英会話だけをやっていても英語が話せるようにはなりません。
私がおすすめするのは、
です。
「文法なんて知らなくても英会話は上達できる」
とか
「アメリカ人だって文法なんて知らないんだから」
なんてことを言う人もいますが、帰国子女やアメリカンスクールで子供の時から英語で育ってきたって場合はわかりませんが、日本に生まれ、日本で育ってきた私たちが英語をマスターするのに文法は必要不可欠だと思っています。
もちろん難しい文法をやれというのではなく、中学校で習うような基本的なものはマスターしておかないと、英語ができるようになる結局遠回りになってしまいます。
文法の基礎的な範囲については、できるだけ日本語で解説されたものを読むのもオススメです。
オンライン英会話で初心者の方が日本語がわからない人に文法を習ってもわけがわからなくなるだけなのですし、ある程度英語がわかったとしても、正確に意味を捉えられているかの判断がつかないので、文法については英語より日本語の教材を使う方をおすすめします。
私自身は高校が英語科でそこで嫌というほど文法を勉強しました。高校生の時に準一級の1次試験に受かりましたが、スピーキングである2次試験で落ちました。つまり文法だけでも駄目ってことですね。
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とにかくたくさんの英語を聞くという方法がありますが、聞くだけでは駄目なんです!
もちろんリスニングは重要ですし、何なら最重要ではありますが、英語の文法や単語をあまりわからないのに、聞いていても意味がありません。
ある程度英語がわかるようになれば、どの単語がわからないのか、どの表現が知らない表現なのか、という判断がつきますが、初心者の場合は聞くだけでなく、シャドーイングをしながら英語のリズムに慣れることが重要です。
シャドーイングは、英語を聞きながら、話者の英語を追いかけるように口に出して真似をすることです。
shadow(影)のように追いかけるところから シャドーイングと呼ばれています。
ネイティブの発音だけでなく、抑揚やトーン、区切りなどを真似することで、英語らしく話すことを練習する方法になります。
これを行うことで、ただ聞いているのとは違って、英語のリズムに慣れることができるので、リスニング力もUPしますし、出てくる単語やイディオム、フレーズを何度も繰り返すことで、自然と英語が出てくるようにするものです。
シャドーイングのやり方はこちらがとてもわかりやすいと思います。
こちらにも書かれていますが、慣れないうちは文章を確認しながら練習することをおすすめします。
間違えた状態で練習するよりも正確なフレーズを身につけることが重要です。
また、海外ドラマを見ながらのシャドーイングもオススメです。私は「フレンズ」のような日常をテーマにしたドラマでシャドーイングをしていました。
また、気に入ったフレーズなどはメモを取ったり、何度も練習したりすることでスピーキングの力を付けることができます。
シャドーイングは、英語音声を追うように真似をしますが、リピーティングは一度話者がしゃべり終わるまで聞いた後に同じ英文を繰り返して声に出す方法です。
基本的にはネイティブの発音や抑揚、区切りなどを真似することには変わりませんが、文を覚えて真似をする必要があるため、短い文章は簡単かもしれませんが、ある程度の長い文になると、覚えられない、、、という方も出てくるでしょう。
でもこのリピーティングができれば、同じようなシチュエーションで自然と英語のフレーズが出てくるようになります。
なので、シャドーイング⇒リピーティングの順で両方を練習することをオススメします。
詳しくはこちらの記事が役立つでしょう。
リピーティングについては、
お金がかからない方法としては、youtubeでリピーティングやシャドーイングの動画を見つけて練習する方法がオススメです。
どれが自分に合うかはやってみないとわからない所でもあるので、ぜひ色々やってみてください。
日本語の意味を理解しながらシャドーイング、リピーティングすることを重視してくださいね。
初心者向けのシャドーイングでランダムに500フレーズが練習できるものです。
日本語も流れますので、意味を理解しながら進められます。
こちらはリピーティング練習。短いフレーズが中心なので初心者にも取りかかりやすいですね。
実は私のブログでもyoutubeチャンネルを新たに作りました。
リピーティング・スピーキングの練習のための動画です。
私の動画の特徴は1回10分ほどで、10フレーズとかなり短いのですが、1つのテーマに沿ったフレーズを集中して練習する内容になっています。
1回目のテーマは「最近どうしてたの?(What have you been up to?)」です。
この質問に答える方法を10パターン用意しています。もちろんパターンは無限にあるわけですが、いくつかのパターンを練習して覚えることで、応用すれば自分なりの回答ができるようになるということを目指しています。
ブログの記事とも連動していますので、ブログを見て、動画で練習をすることができます。
チャンネル登録をしていただけたら嬉しいです。
実はスピーキングにおいて、最も重要なのはボキャブラリーです。
日本語でもそうですが、「あれ」「これ」では話は伝わりません。言いたいことを表す英語表現を知らなければ、どんなに文法がわかっても、英語の発音が良くても、話すことはできません。
ボキャブラリーは積み重ねです。
私自身も日々勉強ですが、このブログでも「使える英語フレーズ」や時事英語、「趣味に使える英語」「恋愛に役立つ英語」などさまざまな英語の表現・フレーズ・単語を紹介していますので、ぜひ利用してくださいね。
たまに単語だけを覚えるアプリなどもありますが、単語単体でというのは中々難しいですね。使い方やフレーズで覚えていく方が良いと思いますので、単語に固執せず、イメージやフレーズで覚えられるようにしましょう。
私自身は気になった英単語やフレーズをメモをして、自分の単語帳を作って覚えるようにしています。
単語帳のいいところは、気がついた時に開いて眺めることができるので、復習がしやすいというところですので、ぜひやってみてください。
基本は自宅での自習が中心ですが、少なくとも週に1回か2回はオンライン英会話で実際にネイティブと話してみることをオススメします。
その際に、必ずネイティブ(アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア等)の先生と話すようにしてください。
日本人向けのオンライン英会話に多いフィリピンの先生はとても癖の強い英語を話す先生が多いので、これまで自分が練習してきたネイティブの発音やトーンなどをチェックしてもらう意味でも、ネイティブの先生を選ぶことをオススメします。
ネイティブの先生に教えてもらえるオンライン英会話はCAMBLYがおすすめです。
私も使っていますが、価格が比較的安いということと、検索でネイティブを選ぶことができるということです。
もちろん先生の善し悪しはありますが、それはどの英会話スクールでも同じ。
CAMBLYのレッスン代程度でアメリカ、イギリスの先生と会話ができるのは貴重ではないでしょうか?
オンラインレッスンでは、フリートークでも良いですが、おすすめしたいのはロールプレイ(Role Play)です。
ロールプレイは、シチュエーションを決めて、先生と生徒がそれぞれの役を演じるという学習法法です。
なぜロールプレイかというと、フリートークの中では自分が得意な話題やフレーズを使いがちになりますが、様々なシチュエーションでの英語を話すことで、フレーズの幅が広がり、ボキャブラリーを増やすことができるからです。
以前にロールプレイのやり方についてこちらに記事を書きましたので合わせてご覧ください。
オンライン英会話で新しく知った単語はその都度メモしておきましょう!
何度も出てくる単語はよく使うものですので、覚えて使えるようにすることが重要です。
社会人が英語が話せるようになるために必要なことをまとめます
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